全米株式VS全世界株式 長期的なリターンはどっちが上?

インデックス投資

投資信託の全米株式と全世界株どちらが良いかというのは、投資家の目的やリスク許容度によって異なります。一般的には、全米株式は米国の経済や政治の影響を受けやすく、全世界株は世界各国の経済や政治の影響を受けやすいと言えます。したがって、全米株式は米国の成長に強く依存し、全世界株は多様な市場に分散投資できるというメリットとデメリットがあります。

全米株式を選ぶ場合は、米国の経済が好調であれば高いリターンを期待できますが、逆に不況に陥れば大きな損失を被る可能性もあります。また、ドル高やドル安などの為替変動の影響も受けます。全世界株を選ぶ場合は、世界各国の経済が好調であれば高いリターンを期待できますが、逆に不況に陥れば大きな損失を被る可能性もあります。また、多くの通貨に対する為替変動の影響も受けます。

どちらを選ぶかは個人の判断ですが、一つの参考として、過去10年間のパフォーマンスを比較してみましょう。以下の表は、全米株式と全世界株の代表的なインデックスファンドであるS&P 500とMSCI ACWI(日本円ベース)の年間リターンを示しています。

年度S&P 500MSCI ACWI
201332.39%27.37%
201413.69%9.77%
20151.38%9.79%
201611.96%5.99%
201721.83%23.97%
2018-4.38%-10.24%
201931.49%26.60%
202018.40%16.25%
2021(10月末)14.52%(10月末)12.67%

表からわかるように、全米株式と全世界株は年によって優劣が分かれており、どちらが常に上回っているということはありません。しかし、全体的に見ると、全米株式の方が若干高いリターンを出しています。これは、米国が世界経済のリーダーであり、イノベーションやテクノロジーの発展に優れていることが要因と考えられます。

投資信託の全米株式と全世界株どちらが良いかは一概に言えませんが、自分の目的やリスク許容度に合わせて選択することが重要です。また、どちらか一方だけではなく、両方を組み合わせてポートフォリオを作ることも有効な方法です。投資は自己責任ですので、十分な情報収集と判断を行ってください。

S&P500と全世界株にそれぞれ1000万円を20年投資したシュミレーション結果

今回は、S&P500と全世界株にそれぞれ1000万円を20年間投資した場合のシュミレーション結果をご紹介します。このシュミレーションは、過去の実績に基づいていますが、将来の成果を保証するものではありません。また、手数料や税金などのコストは考慮していません。あくまで参考としてご覧ください。

S&P500とは、米国の代表的な株式指数で、米国の大型株500社の時価総額に基づいて構成されています。全世界株とは、先進国と新興国の株式市場をカバーする指数で、約9000社の株式に投資しています。S&P500と全世界株は、それぞれに特徴がありますが、どちらも長期的には高いリターンを期待できる投資対象です。

では、それぞれに1000万円を20年間投資した場合のシュミレーション結果を見てみましょう。以下の表は、年率平均リターンと最終的な資産額を示しています。

指数年率平均リターン最終的な資産額
S&P5009.5%6,142万円
全世界株7.8%4,491万円

この表からわかるように、S&P500は全世界株よりも高いリターンを得ることができました。しかし、これは過去20年間の特定の期間における結果であり、今後も同じ傾向が続くとは限りません。実際には、S&P500と全世界株のパフォーマンスは時期によって大きく変動します。例えば、2000年から2010年までの10年間では、S&P500はマイナス0.9%のリターンを記録しましたが、全世界株はプラス1.9%のリターンを記録しました。逆に、2010年から2020年までの10年間では、S&P500はプラス13.6%のリターンを記録しましたが、全世界株はプラス8.5%のリターンを記録しました。

このように、S&P500と全世界株は相補的な関係にあります。どちらか一方に偏って投資するよりも、両方に分散して投資することで、リスクを低減しつつ安定したリターンを得ることができます。また、為替変動や地政学的なリスクなども考慮する必要があります。米国以外の市場にも目を向けることで、より多様な投資機会を捉えることができます。

以上が、S&P500と全世界株にそれぞれ1000万円を20年間投資した場合のシュミレーション結果です。このシュミレーションはあくまで一例であり、個人の目的や状況に応じて投資戦略を見直す必要があります。投資は自己責任で行ってください。最後までお読みいただきありがとうございました。

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